2010-05-06

テテ(ミュージシャン) 2010.May.10th.

1:キレのある作詞と優れたメロディメーカーの一人として有名ですね。今回は、「何かパワフルなものが欲しい」とのことですが、曲を書く時どのくらい具体的なイメージを浮かべるのですか?

テテ:
どうも有り難う!曲を書くときは、いつも最初にメロディーやリフが浮かぶんだ。いつもそこから曲作りが始まる。そこから曲の雰囲気を考えながら、相応しいテーマを考えていく。テーマが自然とコーラス・ラインを決めてくれて、次に歌詞やブリッジを書いていく。


2:ル・プルミエ・クレール・ドゥ・ローブというこのタイトルの意味はなんですか?どうしてそう名付けたのですか?

テテ:
文字通りの意味は「夜明けの最初の輝き」だけれど、それは全てはサイクルだということを意味しているんだ。人生のサイクル、愛のサイクル、音楽のサイクルなど。夜明けは前日の最後から繋がっていて、その日の始まりでもある。僕は夜明けに起きるのが好きなんだ。夜明けはいろんなことを僕に約束してくれる気がするんだ。それらの約束は人生において、夢を実現するためにとても重要なことなんだ。夜明けは、誰の耳にも囁いてくれると思うよ。「今日という日は君のための日だよ、だから君がやりたいようにやればいい!」


3:このアルバムの制作動機を伺えますか?

テテ:
サイクル。新規まき直し。ライブの演奏を聴いてもらうために、新しい曲を加えないとね!


4:このアルバムのコンセプトはなんですか?

テテ:
新しいアルバムを作るのに3年以上経ってしまった(30年じゃないよ!)。もちろん幸運なことに海外ツワーも出来た。日本にもちろん行ったけれど、アメリカやオーストラリアでのツアーからも大きなインスピレーションを得た。ジェフ・ラングやボブ・ブロッズマンといったミュージシャンたちとの出会いや演奏活動が、僕の作曲やギターの弾き方に新しい道を開いたことは間違いないね。

この2年間ほどは、フランスのテレビ番組"テテとデデ"のホストとして、アメリカを横断しながらいくつかの都市を訪れた。そこでその土地の様々なミュージシャンと出会い、一緒に演奏し、インタビューをすることが出来た。

この期間に、次のアルバムは英語を話す国で録音しようと決めたんだ。そして運命とちょっとした幸運が、オレゴン州ポートランドまで僕を連れてきたんだ。


5:どの曲にも作った場所の名前がクレジットされていますがどうしてでしょうか?旅行から曲作りのヒントを得たりしますか?

テテ:
旅することは間違いなく僕の創作活動の引き金になっている。今度のアルバムは手紙のコレクションのようなものを意図したんだ。僕が自分自身宛に書いた手紙 友達や元ガールフレンド宛に書いた手紙などなど。インターネットやEメールが無かった頃、人々は手紙を出す時には手紙を書いた街の名前や日付を添えていた。(アルバムに表記された曲ごとの作られた場所と時期は)このアルバムの一部は世界の旅の先々で作られたということを記念するためでもあるんだ。ツアーのスケジュールという制約の中でね。


6:フランスであなたの好きな景色は何ですか?どこですか?どうしてですか?

テテ:
ブルターニュ地方。頑固さ、緑、強い風、そして海沿いであること。住んでいる人たちも素晴らしいし、加えて彼らの文化背景にはケルト文化がある。僕はケルト音楽にゾッコンなんだ。僕には絶対書けないような素晴らしいメロディー。絶対にね。


7:歌作りは自分の経験にもとづかれているのでしょうか?それとも別の方法でしょうか?

テテ:
両方だよ。曲作りはいつもこの二つの刺激の、ある種のミックスと言える。正直に自分をさらけ出すべきだと思うけど、ある部分は、常に不愉快さは避けて書かれていなければと思う。


8:音楽をはじめたきっかけは?

テテ:
16歳になる直前に足を骨折したんだ。治るまでの間、お母さんがカメラよりはギターの方が良いんじゃないかと思って、買ってくれた。


9:音楽は毎日の生活に不可欠なものですか?

テテ:
もちろん。音楽そのものは、実は本当に何の意味のないもの。音楽とは、何かのサウンドトラックであるべきで、そうやって"関わる"ことしかできない。


10:好きな音と嫌いな音は何ですか?

テテ:

僕のギターの他には、朝のコーヒー・メーカーの音。もちろん、自分の家に居て、側にガールフレンドがいる時の。

僕は高音で大声でしゃべる人たちが大嫌い。とっても邪魔な音だ。


11:あなたにとって 静寂とは何か?

テテ:
平穏。特にヨガと瞑想は心を落ち着けるのに良い方法だ。僕はまだ始めたばかりだけどね。


12:どんな鳥が好きですか? 
テテ:<
ツバメ。昔の船乗り達は、5000マイル毎に、身体にツバメの入れ墨をしたという。それにツバメはとっても誠実な鳥でもあるんだよ。一生、パートナーを替えずに添い遂げ、どんなに海が荒れても、自分たちの巣に帰ってくることが出来るんだ。


13:ストレス解消法を教えていただけますか?

テテ:
ウエイト・リフティング、ヨガそして瞑想 。


14:好きな花は何ですか?

テテ:
特にないかな。ああそうだ、ユリかな。ニューオリンズを思い出させてくれるから。とても好きな街だ。


15:あなたにとって「美」とは何ですか?

テテ:
バランス。特に自覚したバランス。


16:日本のファンにメッセージを御願いします

テテ:
僕の音楽を聴いてくれて、そしていつも応援してくれて有り難う。みんなのおかげで僕はこの何年か定期的に日本へ行くことが出来ている。感謝しています。またね!!!





(This email's interview is current as of May.2010)

--------------------------------------------------

The Credit will read:
Posted with permission from Tété.
All rights reserved by Tété.

Translation:META COMPANY LIMITED
Thank you for your cooperation: META COMPANY LIMITED


Tété Profile :
1975年フランス生まれ。00年エピックと契約し、01年「L'AIR DE RIEN」でデビュー。04年発売の「ア・ラ・ファヴール・ドゥ・ロートン」がフランス版グラミー賞に当たるヴィクトワール賞にノミネート、NHK教育の「フランス語講座」でミュージック・クリップが流されると日本でも大きな話題となった。美しいメロディとアコースティック・ギターの素朴な響きが各方面で高い評価を得ている。


Release News:
夜明けの最初の輝き ル・プルミエ・クレール・ドゥ・ローブ」(2010年04月11日発売)一度聴いたら忘れられない声、そしてメロディー...。孤高のフレンチ・シンガー・ソングライター、テテの前作から3年振りとなる4枚目のアルバム。「何かもっと、ダイレクトなものが欲しかったんだ。最近スタジオでもやりすぎる傾向だったから。くどかったり、これ見よがしな感じでね。」この言葉を実現するためにテテが選んだ道は、初のアメリカ録音(オレゴン州ポートランド:studio Kung Fu Bakery)だった。共同プロデューサーにロス・ロボスのスティーブ・バーリンを迎え、ヴァル・マッカラム(g), ディヴィー・ファラガ(b)らのサポートを得て、余分なものを削ぎ落とした歌とサウンドは、聴く人の心にダイレクトに響く。

Tété related website LINK:
Tete.tv
Myspace
tete-leblog.com




Questioner:Yukiko Yamaguchi
-----------------------------------------------------------------------
Webmagazine kimbou English ページへ Web magazinekimbou : English
webmagazine kimbou:on line free paper TOP ページへ webmagazine kimbou:home